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平成24年度 インダバ (指導者のつどい) | |||||||||||||||||||
1日目(1) − 6月2日(土)
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開会式
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今回は、平成19年度 の但馬と比べ、車で来ればそれほど不便では無いにせよ、野営 ですので参加者がかなり少ないのではと心配したのですが、48名の参加があり 5個班の構成としました。 もちろん、兵庫連盟京都支部長も参加です。 隊スタッフは昨年と同じ、 隊長:中村副コミッショナー 副長:黒田・森地副コミッショナー 上級班長:家門副コミッショナー という顔ぶれです。 さらに、団委員長として、中島副理事長(今年も来ていただきました。感謝)。高橋副コミッショナーは生活や事務担当の団委員。 そして、轆轤師の森キャンプ場の場長である、植木地区委員長には育成会長ということで、実際には、備品や薪の準備をはじめ、インダバがスムーズに進むよう、さまざまな支援をしていただきました。
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班集会 その1
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最初の班集会では、班名・班呼・班精神を決定、班旗を作ります。 もう、全く説明不要で、すぐに決まりました。 毎年やっていることなので、リピーターも大勢いるインダバでは説明不要なのと、今回は、事前に班分けを発表していたのがスムーズに進んだ原因のひとつです。 今回は、テントなどの備品や持参してもらう食料について、班で調整してもらう必要がありました。 そのため、事前に班分けを発表しておいたわけです。 つまり、(メールでですが)班集会をしてから本番に臨んだということで、今回のインダバの特徴として、特筆すべきことでしょう。 決定した、班名・班呼・班精神は以下の通りです。
※ トキ班の正式名称は、「トキ 学名 ニッポニアニッポン」だそうです。 |
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オリエンテーション
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今年のテーマは Rough it! です。 これは、スカウティング・フォア・ボーイズ キャンプファイア物語 9 の以下の文、 |
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Some people talk of "ROUGHING IT" in camp. Well, a "tenderfoot" may find it rough and uncomfortable. But there is no "roughing it" for an backwoodsman; he knows how to look after himself and make himself comfortable. If he has no tent, he doesn't sit down to shiver and grouse, but sets to work to rig up a shelter or hut for himself. He chooses a good spot for it where he is not likely to be flooded out if a storm of rain were to come on. Then he lights a camp fire, and makes himself a soft mattress of ferns or straw. キャンプは不便だという人がある。初心者にはおそらく不便で住み心地が悪いだろう。 しかし、山男には不便はないのだ。 自分のことは自分でできるし、住み心地をよくすることも知っているからだ。 彼らはテントがなくても、寒さにふるえながらぶつぶつ言って座っているようなことはしない。 差し掛けや小屋を建てはじめる。まず、暴風雨が来ても水びたしにならないような場所を選ぶ。 それから火を起こし、シダやワラで柔らかい寝床を作る。 |
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から来ています。 要するに Rough it! とは「不便なことをする」ということですが、ボーイスカウトはあえて不便な環境に身を置いて、その力を試します。 この文の続きには、 |
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A Scout is full of resource. He can find a way out of any difficulty or discomfort. スカウトは創意工夫に満ちている。どのような困難なことや不便なことがあっても、必ず解決することができる。 |
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ともあります。 スカウトは創意工夫で「不便さ」を乗り越え「快適」にし、そうすることを楽しみます。 それが、スカウトの 野営 であって、今度の合同野営でスカウト達に体験してほしいことなのです。 轆轤師の森キャンプ場には水道はありますが、サイトから離れており、ポリタンクに汲んで運ぶ必要があります。 地面は傾斜があり、切り株や、石があります。 薪も売っているのではなく、自分で拾ってこなければなりません。 ボーイスカウトが野営をする場所としては、特別悪い環境ではありません(むしろ轆轤師の森はとても良いキャンプ場です)。 が、オートキャンプ場などをイメージするととんでも無く不便です。 でも、そういうところでするのが、野営の醍醐味。 今回のインダバのコンセプトは、そういう野営を楽しんでもらうことにあります。 |
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ちなみに、今回は、スタッフも Rough it! の実践として「IT無し」としました。 もちろん各種資料などの作成にはパソコンを使っているのですが、現場ではパソコンを一切使わず、携帯電話もかけませんでした。 10数年前には、いずれも野営には無かったものですし、今でも野営中は、スカウト達に必要ないものです。 |
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さて、轆轤師の森キャンプ場には、Rough it! には持って来いの本当に恵まれた自然があります。 ボーイスカウトは普段の活動も自然の中ですが、その自然を漫然と感じるのではなく、じっくり観察してみてはどうか。 B-P最後のメッセージには次のようにあります。 |
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自然研究をすると、神が君たちのために、この世界を、美しいものやすばらしいものに満ち満ちた、楽しいところにおつくりになったことが、よくわかる。現在与えられているものに満足し、それを できるだけ生かしたまえ。ものごとを悲観的に見ないで、なにごとにも希望を持ってあたりたまえ。 しかし、幸福を得るほんとうの道は、ほかの人に幸福を分け与えることにある。 この世の中を、君が受け継いだ時より、少しでもよくするように努力し、あとの人に残すことができたなら、死ぬときが来ても、とにかく自分は一生を無駄に過さず、最善をつくしたのだという満足感をもって、幸福に死ぬことができる。 |
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日本人には、神が創った世界というキリスト教的世界観はなじみがありません。 しかし、自然が「美しいものやすばらしいものに満ち満ちた、楽しいところ」であることは共感を持てますし、そういう自然を神とあがめてきた文化があります。 その自然の驚異を深く知ることが、それを活かし「受け継いだ時より、少しでもよくするように努力」できる根源になります。 そういうゴタクはさておいても、ここで野営をする前に、轆轤師の森をじっくり観察し「美しいものやすばらしいもの」を発見して欲しい。 そこで、野営場の全体を確認するのを兼ねて、自然観察を行いました。 これは、この後のプログラムに続きます。 |
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なわ結びの実習
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野営に欠かせない技能といえば、やはりなわ結びです。 自然観察の続きで場所を移動して、巻き結び・ふた結び・トートラインヒッチ・はさみ縛りの練習をしました。 インダバは、課程を意識した研修会ではありませんので、初心者から研修所の所長クラスのベテランまで参加します。 そういう人たちが同じ立場で練習をするのは、ある意味おかしいのですが、そういうことを感じさせないのが、インダバの不思議なところ。 ベテランも初心に帰って練習するし、もちろん他の人に教える。 そうやって、班全体の技能を高めようとする動きに勝手になります。 県コミも、文字通りの手ほどき。
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「優秀班を目指そう」という目的がはっきりしているとき、自分のできることで班の力になるよう皆が動きます。 それこそ Patrol System ではないでしょうか。 |
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隊集会 その1
テーマ:ロクロシにスカイツリーを立てよう |
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なわ結びを確認したところで、それを使ったゲームです。 テーマは、ロクロシにスカイツリーを立てよう で、スカイツリーの 634m の 1/100、つまり 6m34cm の高さの班旗立て競争を行いました。 班旗棒の長さは 1.8m それに、2m 程度の竹と縛材を 1本ずつ配給し、6m34cm の高さにします。 班旗杖と 2本の棒を接いでも 6m34cm には少し足りないので、探してきた別の枝などを接ぐ必要があります。 また、自立させなければなりません。 そのためには、少なくとも 3方向に引っ張る必要があります。 練習した 巻き結び・ふた結び・トートラインヒッチ・はさみ縛り の技術が問われます。 高さは、麻紐の先に結んだオモリが地面から浮けば 6m34cm 以上になったということで、判定しました。 こちらの想定をよそに、どこからか長い木を探してきて、一気に高さをかせぐ班も出きました。 さらに、下の写真のように根元を丸太で押さえる班も(紐の先に付いているのが 6m34cm を示すオモリのクリップ)。
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しかし、実際には、正統派で、きっちり 4本を接いで所定の高さにした、ひばり班 が最初の優秀版を取りました(右の写真)。 この班は、全員がそれぞれの持ち場の結びをかっちりしたために、すばやく作業ができたことでした。 おめでとう! なお、最後まで頑張っていた班は、曲がりなりにも立ちました? 簡単なようで、それぞれの結びをしっかりできているかが、利いてくるようですね。
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