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平成22年度 インダバ (指導者のつどい)
2日目(後半) − 6月13日(日)
隊集会 その2 ハイキング のつづき
P2 三国池前あずま屋

三国池に向って 30分ほど歩き、ドライブウエーに出たところにある、あずま屋で次の指示がありました。 地図

ここでの指示も、グルーム氏からのメッセージで、以下を調査・測量して欲しいとのことです。

  1. 三国池の標高
  2. 三国池の池までの距離
  3. 三国岩の岩石の種類
  4. 三国岩の高さ

課題

P2-1

三国池の標高は地形図ですぐに割り出せますが、池までの距離はどうやって測るでしょうか。


方法はいろいろあるでしょうが、右の図のように考えれば、立ち木の高さを測る三角法の考え方で、角度を測れば良いことが分かります。 角度を出すのは、コンパスの使い方を練習しているので、大丈夫なはずです。


その方法で、隊スタッフができるだけ正確に求めた結果は 56m。

ドラゴン班の結果が、60m で誤差 10%以内でした。


P2-4

P2-2
P2-3
P3 三国岩

三国岩は、花崗岩が積み重なっている岩です。 地図


この高さを出す方法はいくらでもありますが、正解は 6.9m でした。

キツネ班ドラゴン班ヒツジ班が、誤差 10%以内でした。


P2-6

P2-5

さて、この辺りから、雨が本格的になってきました。

ポイントを受け持っていた中村副長によると…


参加者が来るまでは、雨の中での「待ち修行」、体温、汗、二酸化酸素が蚊を呼び「蚊苦行」…

県コミの新調の合羽とは違い、使い古したカッパは防水効果もうすれ、いつのまにか制服まで濡らし、ずぶ濡れでした。 おまけに気温まで下がってきたため、寒くなる始末です。 でも、最後あたりは、水溜まりのなかでの子供状態で雨の中にいるのを良い経験と感じ楽しく感じていました(妙な集団です)。

さて、苦行にもめげず、次のポイントを目指します。


指示は、以下の暗号でしたが、テバタンの皆さんなら楽勝ですね。

7・21・2・5・136・28・1・136・938・322・5・13
1・91・2・33・29・565・71・31・369・7・13
7・83・522・53・769・33・711・56・36・7
363・27・3

P2-7

数字は手旗の原画です。 カナに直すと「チズキゴウノカードヲオイマニシナナニゼロメートルニアルタテモノニイケ」となります。 つまり「地図記号のカードを追い 真西 720mにある建物に行け」でした。

P3〜4

次のポイントまで、地図記号のカードを追って進みます。

最近できた地図記号も加えました。

左が 風車、右が 老人ホーム です。

これらは、全国の小中学生からの応募デザインをもとに作ったそうです。

※ 以上は、国土地理院ホームページへリンクしています。

P3-4-1P3-4-2

カードは全部で、19種類。

記号と意味の両方を答えて、ドラゴン班が一番の正答率でした。 1つだけ見つけられなかったようです。


降り続く雨の中、P4 にたどり着きました

P3-4-3
P4 六甲山牧場レストハウス

やっと昼食です。 地図

屋根もあり、しばらくホッとできました。牧場の牛乳も飲むことができました。

P4-1 P4-2
P4-3 P4-4
P4-5
P4〜5

ここからは、P5 の自然の家に戻ります。

P5 までの課題は、

  1. 牧場の地図記号を考案
  2. 摩耶別山(天上寺)の電波塔が見えるカーブ位置から電波塔の方位角を求め、その位置を割り出す
  3. 道中の観察(キムス)

でした。

課題

ところが、ここで問題が…

11時過ぎまで右のようにかろうじて見えていた、摩耶別山電波塔が霧のため見えなくなってしまったのです。

六甲山は、霧がよく発生します。 標高が 800m以上ありますから、霧というより雲の中に入り、遠くどころか近くも見えなくなることがよくあります。

しかも、雨も降り出したら半端ではありません。 この区間を歩いていた間が、最も強い雨だったと思います。 も鳴っていました。

カメラを取り出す余裕はなく、この間の写真は残っていません。


でも、課題の観察は、着々と行われていたようです。

P4-5-1

まず、牧場の地図記号ですが、右のようなものが考案されました。

なかなかうまいですね。


2つ目の課題である、電波塔の方位角を求め、見える位置を割り出すのは、電波塔が全く見えなかったので採点対象外としました。


キムスですが、以下の問題が出ました。

  1. 六甲山牧場の開設は昭和何年か
  2. 牧場の駐車場入り口には何台分の駐輪場所があったか
  3. 途中にあったカーブ番号の表示の場所を右の地図上に示せ
  4. 道路の制限速度は時速何キロか

どの班も、雨の中よく観察していて、 ヒツジ班オウシ班ヤギ班が、3問正解しました。

P4-5-2P4-5-3P4-5-4
P4-5-5P4-5-6P4-5-7


報告書に、問題以外の観察も書く欄を設けたところ、ドラゴン班は右のように詳しく報告してくれました。


キツネ班の報告書には、こんな報告も。

P4-5-9

素直な驚きがあって、楽しいですね。

P4-5-8

報告書にあった全体評価から、2つ紹介します。

つらかった、寒かった、でも無事に帰ってこれたし、楽しかった。(オウシ班)
常に早くポイントに到着して、チームワークよく元気にハイキングを行えました。 ポイント内容はあまり満足のいく結果ではなかったけれど、失敗をいかして次につなげようとする姿勢はどの班よりも突出していると思います。 今回のハイキングを隊で活用していきたいです。 天候は雨でしたが、キツネ班の気持ちは快晴でした。

プログラムを計画したスタッフが、経験 を得るために期待していた あること とは でした。

今回は、雨用プログラムを全く用意していませんでした。 しかし、雨が降ることは予想されたので、雨が降っても大丈夫なように工夫しました。

雨だからといって、集会を中止してしまったり、室内の集会に切り替えるのは、折角のという自然の教えを受ける機会や、その不自由な環境でも工夫して快適にするという機会を奪ってしまいます。 雨もまた楽しい、雨だから楽しい。 今回は、 という自然の力を借りて、充実した時間を得ることができました。

こういう体験こそ、ボーイスカウトの目指すところではないかと思います。

さて、ハイキングの総合優秀班です。

上位 3班は、かなり拮抗していましたが、ポイント課題をそつなくこなしたヤギ班が 1位でした。

ハイキング優秀班
3番ゲーム

本来、最後の隊集会で優秀班を取ったら、それは、班集会の成果を出したということですから、そのまま総合優秀班になるところですが、そうならないのがインダバです。

そう、一発逆転倍付けの 3番ゲームがあるのです。

ここまでで 3番ゲームの得点も加えると、ドラゴン班が 1位でしたが、得点差からは、ほとんどの班に逆転のチャンスがある状態でした。

結果はいかに。

3番ゲーム

結局、最後の 3番ゲームの勝者も、ドラゴン班。

文句無く、今年の総合優秀班は、ドラゴン班に決定しました。

弥栄!

総合優秀班
閉会式

一昨年は、てばたんカードを授与しましたが、今年も、Backwoodsman の認定を受けた皆さんに、認定証 を授与しました。

認定証


真の Backwoodsman を目指して、これからも野外の活動を行って欲しいものです。

認定証授与式-1
認定証授与式-2

外は土砂降りで、記念撮影も無ければ、閉会式も室内になってしまいましたが、本当に自然を満喫した 2日間でした。 来年もまた、自然の中でのインダバを楽しみに来てください。

最後に今回のテーマ曲を…


晴れても降っても 愉快だ 愉快だ われらの顔はニコニコと よき腕よき眼 よき我が心 愉快だ…


以上、報告終わり!

報告終わり